菖蒲とアヤメ
- 2015年06月13日
梅雨ですね。
一度降り出すと、しとしとといつまでも降る雨に
「洗濯が・・・」などと思いつつも、
天井や窓を打つパタパタ、シトシト、という
雨音を聞いているとなんだか和みますよね。
先日、テレビを何気なくつけていたら
子供向けのアニメが流れてきました。
女の子たちが学校に行くシーンで、道端に咲く花に
「あ、菖蒲」という子に対して
「あれはアヤメよ。菖蒲よりアヤメのほうが小さくって、
芯の色も違うのよ」と返して…
といった会話をしていました。
へぇ~と思いつつ見ていたのですが、
その映像に何となく違和感が。
菖蒲やアヤメは泥地というか、
湿地に咲く印象だったのですが
普段歩くような道端に咲くものだったでしょうか???
花好きの母に聞いてみます。
「アヤメは湿気ていない道端や空き地とか山とか…
菖蒲は沼っぽところに咲くのよ。
中の模様が網目になっているほうが「アヤメ」よ」
なるほど。
「そういえば、アヤメ、
私が子どもの頃は道でよく見たけれど、
言われてみれば、このあたりでは咲いていないわねえ」
とも言っていました。
なるほど、テレビで見た、
道端にアヤメが咲く図は、正しい風景なのですね。
私が子どもの頃住んでいた場所には、
近くに菖蒲が咲く公園があって、
小学生の頃は、毎年写生大会にでかけていました。
ですから、あの形の花と言えば必ず沼地に咲き、
菖蒲もアヤメも呼び方が違うだけで
実は同じものなんだろうな、程度に思い込んでいました。
そして母の次の言葉にびっくりです
「菖蒲でも、よく見る紫色の花、あれは「花菖蒲」
子どもの日にお風呂に入れる葉っぱだけの植物が「菖蒲」
違う種類だよ?」
━━(;゚Д゚)━━えっ!!
お風呂に入れるアレと、
菖蒲の花と一緒に生えているアレは
全く違う植物なの?!
同じく小学生の頃に、
菖蒲の公園で、落ちていた葉を数本拾ってきて
自宅で「菖蒲湯ごっご♪」をした記憶があるのですが
あれは厳密には「菖蒲湯」ではなかったんですね…
アヤメだけでなく、
菖蒲も最近見ていないね、ということで
子どもの頃行った公園とは違うのですが、
菖蒲園に行ってみました。
行った日はよく晴れていましたが
雨の日に来たら、また風情があって良さそうです(*´ω`*)
菖蒲やアヤメによく似たもので
カキツバタ、もありますね。
「いずれがアヤメかカキツバタ」とは、
どちらもよく似ていて、判断に悩むこと…ではなく
どちらもすぐれていて、選択に迷うこと、の
たとえなんだそうです。
ここも間違えて覚えていました(^-^;
カキツバタ…もまた、よく区別がつかない私ですが、
愛知県の「小堤西池」、
京都の「大田の沢」、鳥取県の「唐川湿原」が
日本三大カキツバタ自生地なんだそうです。
まだカキツバタや菖蒲は全国で楽しめそうですね。
「浸みわたる水素水」のふるさとである
熊本県菊池渓谷の周辺も、菖蒲が楽しめる
スポットがいくつもあるようです。
きっと熊本スタッフさん、見に行っているんだろうな~(^ν^)
しばしの梅雨、晴れ間の菖蒲もよし、雨の菖蒲もよし。
皆さまも菖蒲やカキツバタを楽しみに出かけませんか?
※最後にもうひとつびっくり
「アヤメ」は漢字で書くと「菖蒲」…なんですよ!