秋のたんぽぽ
- 2015年10月21日
皆さまこんにちは y(◉ _ ◉)
街の木々も、少しずつ色づいてきましたね。
たまに冷たい風を感じる日も増えて
木枯らしが吹くのももうすぐかな、と思ってしまいます。
木枯らし・・・とは、
「10月から11月の間に吹く風速8m/s以上の北風」のことなのだそうです。
風速・秒速8メートル、と規定されてしまうと
なんだか風情がない気もしますが、
体感としては、木々の葉っぱだけでなく、小枝もゆれたり、
今日は意外に風があるな…と感じるくらいが
およそ風速8m/s程度。
関東で最初の木枯らし(木枯らし1号)が吹くのは、
例年11月のはじめくらいのようですね。
字の通り「木をも枯らしてしまう」北風、
木枯らしが吹き始めると、色づいた葉も落ちていき、
木々も枯れて、本格的な冬の到来です。
今、木の上でゆらゆらと揺れて、
やがて落ちてくる緑・赤・黄色のコントラストを
楽しむのも、今頃から短い期間なのですね。
そんな中、
毎朝歩く道端に・・・
(*´ω`*) ?
タンポポ・・・
10月も後半・・・こんな時期に、どうしてしまったのでしょう?
タンポポは、春先から夏場にかけてのもので
秋や冬には、枯れてしまっているか
葉っぱだけを地面にべたっと這わせて
冬を耐えて越えるものかと思っていましたが、
こんな時期にのんびり咲いているとは。
まさか、うっかり春夏を寝過ごしてしまったとか・・・?
もう秋だよ?寒くないの?と声をかけてみましたが
もちろん、知らん顔で咲いています(*´ω`*)
タンポポといえば、こんな昔話をご存知ですか?
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むかしむかしのある春の日、
黄色に輝く髪を持った美しい少女に南風が恋をします。
少女を南風は毎日見つめて過ごしますが、
時が流れ、気づけば、
美しかった少女は白髪の老婆に変わっていました。
南風は、美しかった少女が老婆になってしまったことに
とてもショックを受け、大きなためいきをひとつ…
すると、老婆の白髪はためいきの風で空に舞い飛び、
老婆ごと、いなくなってしまいました・・・
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そう、南風が恋をした美しい少女は「タンポポ」だったのですね。
綿毛は南風に乗り、空へと舞い上がり…
だから、タンポポには「別離」という
ちょっと切ない花言葉があるのだそうですよ。゚(゚´Д`゚)゚。
おそらくここでいう「南風」は、
春先から夏にかけて吹く「春の嵐」のことなのでしょうね。
木枯らし1号が毎年10月~11月に初めて吹く「8m/s以上の北風」であるのに対し、
春一番は毎年2~3月に初めて吹く「8m/s以上の南風」。
吹いてくる向きも、気温も違うからか、
北風のほうが、より厳しく強い風、というイメージでしたが
実はほぼ同じ強さなのですね(^.^)
道で見かけた遅咲きのタンポポは、
暖かい南風には乗りそびれましたが、
冷たい北風でも、乗ってどこかに飛んでいけるといいのですが・・・
けれども、見ていると
なんとなく、わくわくしてしまいます。
「春の花」というイメージが強いからでしょうか(^^;
もうしばらく、毎朝見かける道端に、
このままず~っといて欲しいような気もしてしまいます。
寒さ除けでもつくってあげようかしら・・・