━━━「浸みわたる水素水」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■ すいとっと通信 第19号
アビスト■□■
<2015/01/05 発行>
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~「すいとっと」とは熊本の方言で「好き・愛する」という意味です ~
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皆さま、お正月はのんびりお休みになれましたか?
そろそろお仕事や学校が始まりますね。
年も明け、いっそう寒さが厳しくなってきます。
朝夕のお出かけの際には、しっかり防寒なさってくださいね。
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★ 春の七草を楽しもう
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さて、明後日(1月7日)は「七草粥」の日ですね。
1月7日に春の七草を使った「七草粥」を食べると
この1年の厄を払い、無病息災で過ごせるといわれています。
春の七草といえば、
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・
ホトケノザ・スズナ・スズシロ」の7種が一般的ですが、
地域によっては、七草にあたる野草ではなく
にんじんなどを使用したり、お粥ではなく七草「汁」にしたり、
鏡開きと兼ねてお餅を入れたりもするそうです。
もともと、七草粥を1月7日に食べる目的は、
お正月にたくさんのご馳走やお酒を飲んだり食べたりして
疲れた胃腸を休めることと、
春の大地のパワーをいただくことで邪気をはらう、という
二重の意味が込められています。
私も、子供の頃に母に教わって
「せり、なずな・・・」と順番どおりにそらんじた記憶があり
とても馴染み深い「春の七草」なのですが、
年に一度ほどしか口にする機会がない野草が多いからか、
未だに、見ただけではどの葉がどれなのかわかりません…
皆さんはおわかりになりますか?
今回は、七草ひとつひとつについて、その特徴をご紹介したいと思います。
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◆1 せり
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水辺を好んで生える、セリ科の多年草(複数年生きる植物)です。
細長い茎の先端に柔らかい葉がついていて
見た目は三つ葉に似ていますが、葉が5枚なのが特徴です。
先端に葉が密集する様子が、「競り」あっているようにも
見えるため、「セリ」と呼ばれるそう。
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◆2 なずな
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アブラナ科の越年草(1年で枯れてしまう植物のうち
年をまたいで生存する植物)で、道端や田畑など、
どこにでも自生する丈夫な植物です。別名はぺんぺん草ともいいます。
「なずな」の由来は、夏に枯れてしまうので「夏無(い)」、
形状の可愛らしさから、なでたい花=「なで菜」など、諸説あります、
ビタミンC、ビタミンK、鉄分にすぐれます。
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◆3 ごぎょう
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キク科の越年草で、花をつけた姿が親子が寄り添っているようにも
見えるところから、母子草(ははこぐさ)とも呼ばれます。
葉や茎に細かい毛が生えているのが特徴で、
決して味は良いとはいえませんが、咳止め作用があるとされています。
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◆4 はこべら
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なでしこ科の越年草。畑や道端どこにでも生え、柔らかい葉と
葉にくるまるように先端につく小さな花が特長です。
語源は一説には、「はかま」をはいたように見える
はな「びら」なので「はこべら」と呼ぶ、などといわれています。
小鳥が好んで食べるので外国では「chickweed(鳥の雛の雑草)」と呼ばれ、
利尿作用にすぐれているといわれています。
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◆5 ほとけのざ
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実際の「ほとけのざ(シソ科)」は食べることができず、
私たちが「ほとけのざ」と呼んで1月に食べているのは
「コオニタビラコ(小鬼田平子)」という、キク科の植物なのだそう。
たんぽぽのように、羽のようなロゼット型の葉が
地面を這うように広がるのが特徴で、整腸作用があるといわれています。
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◆6 すずな
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かぶの別名。
呼び名の由来ですが、鈴のような形から「すずな」と呼ばれたという説、
金属の錫(すず)で作られる丸い容器に形が似ていたという説や、
すずは「青色」であるために、「青」+「菜」と呼ばれた、など諸説あります。
葉はカロチンやビタミンを多く含み、実(根)は
カリウムや消化酵素のアミラーゼを多く含みます。
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◆7 すずしろ
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大根の別名。
かぶと同様に、青+白ですずしろ(清白)と呼ばれるようです。
消化酵素であるジアスターゼをたっぷり含みます。
…いかがでしょうか?
この、1月7日に「七草」をいただく風習について、
あまり知られていませんが、「人日(じんじつ)の節句」という
名前があるのだそうです。
さらに、この人日の節句は、1年のうち5回ある「五節句」のひとつなのです。
★七草の「人日(じんじつ)の節句」 =1月7日
★桃の「上巳(じょうご)の節句」 =3月3日
★菖蒲の「端午の節句」 =5月5日
★笹の「七夕の節句」 =7月7日
★菊の「重陽(ちょうよう)の節句」 =9月9日
このように、それぞれ四季折々の植物を使って
邪気を払ったり、無病息災を祈ったりします。
「七草」は、どれもビタミンを多く含む緑の野菜ですから、
「七草粥」には緑の野菜の少ない冬に、野草を摂ることで、
ビタミンを補うという目的もあったかもしれませんね。
七草粥の季節になると、七種類がセットになった
「七草粥セット」がスーパーやデパートに並びますが、
最近はフリーズドライになったものもあるようです。
私は、どうしても七草が手に入らないときは
大根の葉やほうれん草、三つ葉などをよくゆでて刻み、
濃いめのだし汁と塩で味をつけて利用します。
一緒に炊かずにお粥にのせて食べる即席七草(?)粥なら、
野草の香りが苦手なお子さんでも雰囲気を楽しめますし、
色も鮮やかで箸もすすみます。
お正月疲れした体調を整え、邪気を払う意味でも、
緑の野菜が入った身体にやさしいお粥はおすすめです。
1月7日には、ぜひ、召し上がってくださいね。
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発行:株式会社アビスト
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